清水達也 投手(右投) 中日ドラゴンズ2017年ドラフト4位
西川愛也 外野手(左打) 埼玉西武ライオンズ2017年ドラフト2位
岸田行倫 捕手(右打) 読売ジャイアンツ2017年ドラフト2位
◇パワプロ査定◇
弾道 2
ミート F
パワー E
走力 D
肩力 A
守備 捕手D 一塁E 三塁E
捕球 E
◇寸評メモ◇
・経験の浅い捕手
・当てる力は
・巧打よりは一発長打という打撃
・トップを作る際の重心移動がやや下手
・間の作り方は上手い
・改善すれば広角にヒットの打てる捕手となる可能性も
・肩はかなり強い
・強肩を生かして三塁起用もありか
◇動画◇
永井敦士 外野手(右打) 広島東洋カープ2017年ドラフト4位
◇パワプロ査定◇
弾道 2
ミート F
パワー D
走力 C
肩力 C
守備 E
捕球 E
◇寸評メモ◇
・構えはどっしりしている
・そこから身体に近いところでトップを作るため、窮屈なバッティングが目立つ
・素質はあるので、大きく構え、大きく振ることを意識することからか
・足は体系から想像するよりは速い
・守備はパッと見そこそこに見えるが、うまくはないらしい
・素材としては良いので、育成次第
◇動画◇
中村奨成 捕手(右打) 広島東洋カープ2017年ドラフト1位
◇パワプロ査定◇
弾道 3
ミート F
パワー D
走力 C
肩力 A
守備 E
捕球 D
◇寸評メモ◇
・強肩強打の捕手
・坂本を参考にしたというフォームが特徴的
・坂本よりも内側が苦手に見える
・リストが強く、逆方向への一打が魅力的
・肩はかなり強い
・キャッチングは良い
・守備は経験か
・打撃を武器に正捕手に座り、守備を鍛えるのが理想的か
◇動画◇
2018年度プロ野球戦力分析【パシフィック・リーグ】
■順位予想
1位:福岡ソフトバンクホークス
2位:オリックスバファローズ
3位:埼玉西武ライオンズ
4位:東北楽天ゴールデンイーグルス
5位:千葉ロッテマリーンズ
6位:北海道日本ハムファイターズ
■球団別分析
【戦力評価/5段階】
打撃:5
走塁:4
守備:5
先発:4
中継:5
采配:4
【ベストオーダー】
1(遊)今宮
2(二)本多
3(中)柳田
4(一)内川
5(指)デスパイネ
6(左)中村晃
7(三)松田
8(右)上林
9(捕)甲斐
【先発】
・東浜
・千賀
・武田
・バンデンハーク
・和田
・中田賢
【主な中継ぎ】
・森
・嘉弥真
・岩嵜
・モイネロ
・石川柊
【抑え】
・サファテ
【寸評】
昨年は圧倒的な強さを見せて無事にリーグ優勝を果たし、日本一にも輝いたホークス。今年は即戦力では目立った補強はせずに、既存の突き上げで連覇を目指す。
OP戦は、長い間戦力の見極めが続き、それによって落とす試合が多かったが、終盤「勝ちにこだわる」といった期間はきっちりと勝てていることから、順位ほど不安定感は無いというのが実情だろう。
先発も枚数こそやや不安定にはなるが、安定感の強い投手をこれだけ揃えられるのは強い。
中継ぎも、森岩嵜サファテの勝ち継投に加えて嘉弥真、更には昨年のドラフト1位、田中正も加わり、勝ち試合を落とさない陣容ができあがっている。
打線はほぼ変わりなし。上林が長いトンネルに入っていることが気がかりだが、江川や城所と併用するのもいいだろう。お試し枠にして、真砂などを起用してもいいかもしれない。
全体的には隙のない戦力が揃っているが、気になるところもある。
OP戦前半は戦力の見極めに使っていたというのは前述の通りだが、その期間にめぼしい選手がそこまで出てこなかったというのは気になる。田中正と育成から支配下に上がった堀内くらいの物で、後は再び二軍へと戻っていった印象だ。
強いチームなので、層が厚いなどと言われるが、一軍の壁が厚いため、二軍戦力との開きがある。そんな気配も感じられた。そのあたりの世代交代や競争が、常勝球団になるためのカギなのかもしれない。
【期待の若手】
投手→田中正
野手→九鬼
投手は田中正。まだ変化球の精度を含めて、絶対的という内容にはないが、ストレートの力はかなり戻っている。敗戦処理に近い立ち位置でまずは一軍で働くところからだろう。ゆくゆくはエースになることを期待したい。
野手は強いて言うなら九鬼。練習試合でびっくりするような強肩でランナーを刺していた。今年は一軍の捕手に怪我人が相次いでいるため、アピールチャンスかもしれない。
【戦力評価/5段階】
打撃:4
走塁:4
守備:4
先発:4
中継:4
采配:3
【ベストオーダー】
1(中)宗
2(二)山足
3(左)吉田尚
4(右)ロメロ
5(指)マレーロ
6(三)小谷野
7(左)T-岡田
8(捕)伊藤
9(遊)安達
【先発】
・金子
・西
・山岡
・ディクソン
・アルバース
・田嶋
【主な中継ぎ】
・近藤
・黒木
・金田
・小林
・金田
【抑え】
・増井
【寸評】
昨年四月は快進撃で2位につけるも、主砲ロメロの離脱も絡み、最終的にはBクラスに沈んだオリックス。今年は、メジャーへ移籍した平野の代わりにFAで増井を獲得。更にはドラフトでは社会人No.1左腕の田嶋を久々に抽選に勝ち、獲得。新たな戦力と既存の底上げで優勝を狙う。
OP戦を見ていると、とにかく機動力を重視しているのが分かる。去年はリーグ最下位の盗塁数に終わった事もあってか、今年はOP戦からよく走っている。また、投手陣は防御率がいいことに加えてK/BBで非常に好成績を残した。チーム全体で意識改革をしているのではないかという数字が垣間見える。
先発はBクラスに沈んだチームの中ではかなり盤石だ。新戦力なしで4人までは問題なく埋めることが出来、上記の投手以外にも吉田一や山本など、先発を出来る投手が揃う。
中継ぎは勝ち継投以外が若干もろいが、勝ち継投は盤石で、ここをどれだけ疲労させずに使っていくかは一つのポイントといえるだろう。
打線に目を向けると、ロメロマレーロの外国人打者に加え、吉田T- 岡田の日本人スラッガーが並び、破壊力は十分。後は脇を固める打者がどれだけ得点機会を作っていけるかというところにかかってくるが、その役割は宗や新人の山足に期待したい。
【期待の若手】
投手→榊原
野手→宗
投手は榊原。去年から注目株であったが、ついに支配下登録された。高卒二年目とは思えない球を投げており。かなり楽しみな選手。
野手は宗。割と話題にもなったが、非常にスイングをしている。外寄りの速球がやや弱点に見えるので、そこをどう解決するか次第で今年の成績が決まってくるといえるだろう。
【戦力評価/5段階】
打撃:5
走塁:3
守備:4
先発:3
中継:4
采配:4
【ベストオーダー】
1(中)秋山
2(遊)源田
3(二)浅村
4(一)山川
5(捕)森
6(指)メヒア
7(三)中村
8(右)外崎
9(左)金子侑
【先発】
・菊池
・十亀
・ウルフ
・高木
・カスティーヨ
・多和田
【中継】
・ワグナー
・武隈
・平井
・高橋朋
・野田
【抑え】
・増田
【寸評】
昨年は中盤の連勝もあり、2位でフィニッシュした埼玉西武ライオンズ。今年は外国人をほぼ一新。更にはドラフトでも即戦力候補を複数獲得し、上積みをしたうえで優勝を目指す。
OP戦は概ね、今までの西武とは真逆の戦い方が目立った。打線はほとんど点を取れない一方で、投手陣が奮闘し、何とか守り切る野球である。
先発は厳しかった前年からさらに野上が流出。新戦力としてカスティーヨを獲得したが、通年で使えるかどうかは怪しく。既存戦力の頑張りが必須となる陣容だ。
リリーフも牧田とシュリッターが抜け、代わりに高橋朋が戦線復帰、更にはワグナーを獲得したがこちらもかなり怪しい内容が続いており、余り期待するのは危険。
打線はOP戦こそそこまで結果は出ていないが、相変わらず力強い陣容が並ぶ。強い振りが目立つ一方で、どうしても波のある選手が多いので。投手陣がこれをカバーできるかが上位進出のカギといえそうである。
【期待の若手】
投手→伊藤翔
野手→愛斗
投手は伊藤翔。確実に活躍するとまでは言いきれないが、年齢を考えるとかなりのものだといえる。今年だけではなく今後の成長にも期待がもてるだろう。
野手は愛斗。初めてじっくりと見たが非常に力強い振りをしている。足も速いようなので、外野の両翼で出番があるのではないだろうか。
【戦力評価/5段階】
打撃:4
走塁:3
守備:4
先発:4
中継:4
采配:4
【ベストオーダー】
1(遊)茂木
2(右)ペゲーロ
3(二)銀次
4(三)ウィーラー
5(指)アマダー
6(一)今江
7(捕)嶋
8(左)岡島
9(中)島内
【先発】
・則本
・岸
・美馬
・藤平
・辛島
・池田
【主な中継ぎ】
・ハーマン
・釜田
・高梨
・福山
・菅原
【抑え】
・松井
【寸評】
昨年はシーズン中盤まで首位につけるも、後半失速。最終的にはAクラスにこそ残ったものの3位まで転落してしまった。今年は基本戦力は変わらず、外国人もO・ディクソンを獲得した程度で、既存戦力の上積みで、もう一度優勝を狙う。
OP戦でまず気になるのは三位という順位である。この順位は基本的にろくなことにならず、「呪い」があるとまで言われている順位で、どうしても引っかかってしまう。
先発は則本岸美馬の三枚看板は相変わらずで、そこに藤平や池田が加わってくる。ただ、表は盤石だが、裏は通年の実績がないピッチャーが並び、それ以下の序列になる投手陣も谷間が精一杯なのは気がかりだ。
中継ぎは去年と変わらず。福山がOP戦で燃えているというのが気になるが、全体的には前年とそこまで変わらない成績を残してくれるのではないだろうか。ただ、去年は快進撃に欠かせなかった森原が二軍スタートとなっており、不安はぬぐい切れない。
打線は去年から大きな変更はない。相変わらずウィーラーを含めた一部野手の波が激しいので、そこを控えや投手陣でどれだけカバーできるかがカギだろうか。
【期待の若手】
投手→藤平
野手→岩見
投手は藤平。昨年もその片鱗を見せたがノビのあるストレートに加えスライダーで空振りを取れる本格派。まだ若いが二桁勝利の可能性もあるだろう。
野手は岩見。現状では一軍に入っていないが、打撃はかなりの物なので、出番があることに期待したい。
【戦力評価/5段階】
打撃:3
走塁:4
守備:4
先発:4
中継:3
采配:4
【ベストオーダー】
1(中)加藤
2(右)菅野
3(二)中村
4(左)角中
5(一)井上
6(三)鈴木
7(遊)藤岡
8(指)福浦
9(捕)田村
【先発】
・涌井
・石川
・唐川
・酒居
・ボルシンガー
・二木
【主な中継ぎ】
・松永
・益田
・シェッパーズ
・大谷
・南
【抑え】
内
【寸評】
昨年は開幕から絶望的な貧打にあえぎ、故障者も続出。後半はそこそこ良い戦いを見せたが、序盤の負債を最後まで返すことはできなかった。今期は外国人をほぼ一新。ドラフトでも社会人を中心に指名し、井口新監督のもと立て直しを行っていく。
OP戦を見ている限りだと、実に良い走塁が目立ったのがロッテだ。この辺りはヤクルトと近いイメージでどちらも首脳陣が一新されたという共通点がある。
先発は涌井唐川石川の三本柱に加えて、二木や酒居、更には新戦力のボルシンガーが並ぶ。中継ぎは同じく新外国人のシェッパーズを加え、去年より頭数は増えた。
ただ、両外国人とも不安要素はあり、特にボルシンガーは何らかのレベルアップが無い限り通年では使い難い成績になりそうな気配がある。
打線は非常に活発だ。足を絡めた攻撃も含めて非常に良く点が取れている印象だ。そういう意味で「点を取る意識」はかなり改善されたといえる。
しかし、OP戦のHRはなんと3本。もちろんHRだけが全てでは無いが、打線のつながりを欠いた時に同じように得点を重ねられるのかという部分にはかなり疑問が残る。
全体的に意識改革は進んでおり、前年は外れ値であると考えれば、健闘するようにも思えるが、致命的ともいえる長打不足がどうなるかがシーズンのカギだろう。
【期待の若手】
投手→成田翔
野手→中村奨
投手はあまり思いつかなかったが、成田にした。去年登板したときにもそれなりにいい投球をしていたので、今年さらなる活躍に期待したい。
野手は中村奨。非常にいいバッティングを続けており、守備位置も固定されたことで、今年一気に躍進する可能性もあるだろう。
【戦力評価/5段階】
打撃:4
走塁:3
守備:4
先発:3
中継:3
采配:3
【ベストオーダー】
1(中)西川
2(右)松本
3(指)近藤
4(一)中田翔
5(左)大田
6(三)レアード
7(二)横尾
8(捕)清水
9(遊)中島
【先発】
・有原
・マルティネス
・ロドリゲス
・上沢
・高梨
・加藤
【中継】
・白村
・宮西
・田中豊
・公文
・石川直
【抑え】
・トンキン
【寸評】
昨年はシーズン序盤に大きく出遅れ、中盤以降若手の台頭を中心にそこそこ巻き返しを図ったが、Bクラスに沈んでしまった。今年はレアード以外の外国人を一新し、ドラフトでは清宮のほか、即戦力の社会人西村を獲得するなどし、再び上位進出を目指す。
OP戦では投手よりも打者の台頭が目立っていた。先発は新外国人のマルティネスとロドリゲス。中継ぎは同じく新助っ人のトンキン。彼らがきちんと働いて、漸く勝負になるかというレベルで、かなり厳しい台所事情が見て取れる。
一方野手陣は昨年台頭した横尾、大田。さらには太田賢など、期待感のある若手が並び、怪我離脱した近藤も相変わらずの打撃を披露している。
しかし、助っ人のアルシアのアジャストに時間がかかっていることや、彼を使う場合、ロドリゲスかマルティネスが使えないという事のもあり、全体的に既存戦力の上積みが必須となる苦しい戦力具合が見て取れた。これを好機と見た若手がどれだけ台頭できるかにシーズンの出来が左右されそうだ。
【期待の若手】
投手→石川直
野手→横尾
投手は石川直。昨日抑えで登場し炎上したが、ポテンシャル自体は抑えを出来るだけのものを持っている投手。一皮むけることを期待したい。
野手は横尾。昨年台頭してきた若手だが、今年は打席でのどっしり感が増した。本人にもいい意味で余裕が生まれ、更なるブレイクに期待が持てそうだ。
若干の追記をして公開予定です。良かったらどうぞ。
2018年度プロ野球戦力分析【セントラル・リーグ】
■順位予想
2位:読売ジャイアンツ
3位:広島東洋カープ
4位:阪神タイガース
5位:東京ヤクルトスワローズ
6位:中日ドラゴンズ
■チームごとの寸評
【戦力評価/5段階】
打撃:4
走塁:3
守備:5
先発:5
中継:3
采配:5
【予想オーダー】
1(中)桑原
2(遊)大和
3(左)筒香
4(一)ロペス
5(三)宮崎
6(右)梶谷
7(捕)戸柱/高城
8(投)
9(二)倉本
【先発】
・今永
・石田
・濱口
・東
・ウィーランド
・飯塚
【主な中継ぎ】
・パットン
・三上
・田中健
・砂田
・井納
【抑え】
・山﨑康
【寸評】
去年3位から日本シリーズに駒を進め、土壇場から強さを発揮して見せた横浜。新戦力ではFAで大和を、外国人のソトとバリオスを獲得し、更にドラフトでは大学No.1左腕の東を一本釣りし、今シーズンに臨んでいる。
OP戦を見ている限りだととにかく「層が厚い」というイメージが先行する。
先発は今永濱口ウィーランドと、昨年2桁勝利の三人が出遅れているが、それでもなおBクラスに予想した球団と比べても遜色がないレベルのローテションが組めている。
外野も梶谷が怪我で出遅れているが、新入団の神里、楠本で十分埋められるだろう。内野も大和がショートに入ったことで、守備範囲に難のあった倉本がセカンドへと回り、打撃にも覚醒の兆しが見える。
気がかりなのは中継ぎ陣。5番手、6番手となるような中継ぎの数だけはかなり多いのだが、それより上の層がやや薄い。田中健が復調傾向であることを考えても、もう一枚、ポテンシャルを発揮する中継ぎが欲しいところで、個人的には三上の復活に期待したい。
それ以外の部分は非常に盤石なので、中継ぎがいかに持てるポテンシャルを発揮しきれるか。そこがカギになってくるだろう。
【期待の若手】
・投手→飯塚
・野手→楠本
横浜は本当に若い選手が多く、突き上げがすごい。だからこそ期待の若手は非常に多いのだが、この二人にした。
投手は飯塚。去年もそこそこ投げていたが、今年はフォーシームが質、球速ともにかなりグレードアップしており、内外に投げ分けて、丁寧なピッチングが出来れば、今年いきなり二桁勝ってもおかしくないくらいの球を投げるようになった。
野手は楠本。出番こそ少ないが、出てくればヒットを打つ、という状態。個人的には神里よりもいいと思っている。内側を引っ張り、外を流すバッティング技術はドラフト8位とは思えない。
◇読売ジャイアンツ◇
【戦力評価/5段階】
打撃:4
走塁:3
守備:3
先発:4
中継:4
采配:3
【ベストオーダー】
1(中)陽
2(二)吉川尚
3(遊)坂本
4(左)ゲレーロ
5(一)マギー
6(三)岡本
7(右)長野
8(捕)小林
9(投)
【先発】
・菅野
・田口
・野上
・山口
・中川
・吉川
【主な中継ぎ】
・澤村
・上原
・マシソン
・田原
・篠原
【抑え】
・カミネロ
【寸評】
昨年は初めてCS進出を逃した巨人。今年はゲレーロや野上を新たに補強して、Aクラス復帰、さらには優勝を目指すシーズン。
OP戦は無事に優勝。その中で、後述の岡本などを試し、若手も使いながら勝ちを積み重ね。去年に比べれば随分とチームとして安定感が出てきているイメージ。
先発は相変わらず表と裏の差が激しいものの、山口も復帰し、野上も加入したことにより、取り敢えず若手をお試ししながら勝てる陣容にはなったといえる。
そして、中継ぎ。澤村が復活を遂げたことにより勝ち継投の質はかなり良くなった。上原が使えるのかは未知数だが、少なくとも7回からの3人にスキがないのは大きい。去年よりもリードした試合を拾えるようになるのではないだろうか。
野手陣はほぼ同じメンツだが、岡本、吉川という二人が並ぶ。特に岡本は打撃に覚醒の兆しが見え、彼が通年で立派に独り立ちした場合、かなり打線としての厚みが増してくる。
気になるのは層の薄さ。全分野において、一軍レギュラーとそれ以外のメンツに差がある。そのため、レギュラー層の離脱が相次いだ場合、一気に戦力ダウンという可能性も否定できない。そのあたりを含めた運用も一つのカギかもしれない。
【期待の若手】
・投手→中川
・野手→岡本
投手は中川。去年末に片鱗を見せたが、今年はローテ定着に向けた、勝負の年となるだろう。ドラフト時からいいピッチャーだなぁと思って見ていたので、期待。
野手は岡本。結果云々ではなく、非常に内容がいい。振りも鋭い。間違いなく今年で定着できるレベルに来ていると思われるので、是非少しのスランプも気にせず固定してほしい。
◇広島東洋カープ◇
【戦力評価/5段階】
打撃:5
走塁:5
守備:4
先発:3
中継:3
采配:2
【ベストオーダー】
1(遊)田中
2(二)菊池
3(中)丸
4(右)鈴木
5(左)松山
6(一)エルドレッド
7(三)安部/西川
8(捕)會澤
9(投)
【先発】
・野村
・ジョンソン
・大瀬良
・岡田
・薮田
・中村祐
【主な中継ぎ】
・中田
・今村
・一岡
・アドゥワ
・ジャクソン
【抑え】
・中崎
【寸評】
昨年、無事にセ・リーグ連覇を達成するも、CSで敗退。日本シリーズに駒を進めることが出来なかった広島。新外国人のカンポスこそ獲得したものの、既存戦力の成長で戦えるという意思表示か、目立った即戦力補強は少なかった。
OP戦。あまり見る機会はなかったが、とにかく投壊が目立った。与四死球の数も多く、先発が早い回で崩れるという機会も多いように見えた。実際薮田は二軍でもあまり芳しい結果になっていない。
また、中継ぎ陣はジャクソンがかなり不安定で、補強のカンポスもぱっとしない。他の投手は総じて大丈夫だが、今村は前年かなり指標が悪かったというのも気になる。勝ち継投は良いが、それ以外に難があるのも不安材料だ。
打線は相変わらずいい。怪我をした鈴木誠も安定した成績を残している。西川をはじめとした若手の活躍も見られ、打線の強力さは、前年と変わらないだろう。
ただ、投手陣が不安、となると開幕から走ることはできない可能性もあり、そうなると改善はされたが未だに不安の残る采配面でこけるという可能性も決して否定できない。
ポテンシャルはある。しかし、不安要素も多く、三連覇もBクラスもあり得る気配である。
【期待の若手】
投手→高橋昂
野手→西川龍馬
投手は悩んだが高橋昴。先発でいいピッチングをしているのを見かけたので、近いうちに出てくるのではないだろうか。床田も去年に引き続いて期待したいが、怪我明けなので、本格的な期待は来年以降か。
野手は西川。守備に難があるが、正直固定して使ってみたい打撃をしている。内外問わず力強い打球を飛ばし、5ツールプレイヤーになれる素質を秘めている。
◇阪神タイガース◇
【戦力評価/5段階】
打撃:3
走塁:3
守備:2
先発:3
中継:5
采配:4
【ベストオーダー】
1(遊)糸原
2(二)鳥谷
3(右)糸井
4(一)ロサリオ
5(左)福留
6(三)大山
7(中)高山
8(捕)梅野
9(投)
【先発】
・秋山
・藤浪
・岩貞
・能見
・小野
【主な中継ぎ】
・マテオ
・桑原
・石崎
・藤川
・高橋聡
【抑え】
・ドリス
【寸評】
昨年は2位でフィニッシュし、CSで敗退はしたものの、若手の台頭が目立った阪神。今年はその基本陣容にロサリオを獲得し、打線の厚みを増して、優勝を狙う。
OP戦の内容は言わずもがな。投手も打たれるし、打線はつながらない。そして、エラーが多いという内容。OP戦だから、と言えばそれまでですが、さすがに不安の残る内容。
投手はリリーフこそ盤石なものの、先発がやや不安定。能見の衰えもあり、岩貞や小野が一本立ちしないとローテが完成しないという苦しさの残るメンツとなっている。
野手陣も、鳥谷を二塁に移し、WARの高い上本を控えに、不調だったとはいえ、昨年WARの高い中谷をはずし、代わりがWARマイナスの高山という起用には正直かなり疑問が残る。
またロサリオの能力は本物だろうが、その適用に時間がかかっており、その我慢をする間で負けが込んでしまうという可能性は十分に考えられる。
駒はそこそこそろっている。しかし、それをとっかえひっかえしているだけではレギュラーは生まれない。そのあたりの割り切りが出来るかがカギとなるシーズンだろう。
【期待の若手】
・投手→高橋遥
・野手→大山
投手はドラフト2位の高橋遥。元々ノーコン左腕だったのだが、制球面にかなりの改善がみられる。球威も考えるとローテに入ってくる可能性もあり得るかもしれない。
野手は大山。いまいちOP戦で結果が出ていないが、いいスイングはしているので、覚醒の兆しは見えていると思われる。固定されると思われるので一皮むけることを期待したい。
【戦力評価/5段階】
打撃:3
走塁:4
守備:3
先発:4
中継:3
采配:3
【ベストオーダー】
1(右)坂口
2(中)青木
3(二)山田
4(左)バレンティン
5(一)川端
6(三)藤井
7(遊)廣岡
8(捕)中村
9(投)
【先発】
・原
・小川
・ブキャナン
・ハフ
・石川
・山中
【主な中継ぎ】
・石山
・秋吉
・近藤
・大下
・星
【抑え】
・カラシティ
【寸評】
昨年は球団新記録の96敗を喫し、最下位に沈んだヤクルト。今年は広島から二人のコーチを引き抜き、外国人もほぼ一新。大きくメンツを変えて臨むシーズンとなる。
OP戦を見ている限りだと、非常に変わったという印象が残る。打撃もそうだが、走塁面での意識がかなり変わっているように見える。
また、打撃面でも、村上、宮本のルーキー陣が目に見えて良い打撃になっているところを見る限り、相当コーチが優秀なのだろうという事が伝わってくる。宮本慎がヘッドコーチを務めているからか、バレンティンもやる気が継続されていて頼もしい。
投手陣も先発は駒がそろっている。補強のハフも二桁を期待できるいいピッチャーである。そこに既存の投手陣が加わるので、安定感がある。
問題なのは中継ぎ陣。いくら大下、カラシティが加わったとはいえ、まだ質も層も薄い。ここがいかに踏ん張れるかがカギ。そこ次第ではAクラスも絵空事ではないように見える。
【期待の若手】
期待の投手→大下
期待の野手→村上
投手は大下。ドラフト時にかなり色々言われましたが、持っている力はドラ2相当だと自分は思っています。見返す意味でも是非頑張ってほしいところ。
野手は村上。一軍と、本人の守備次第ですが、普通にスタメンに名を連ねてもおかしくないと思います。それくらい長足の進歩を遂げている選手。
◇中日ドラゴンズ◇
【戦力評価/5段階】
打撃:3
走塁:3
守備:3
先発:3
中継:3
采配:3
【ベストオーダー】
1(中)大島
2(遊)京田
3(左)アルモンテ
4(一)ビシエド
5(右)平田
6(三)福田
7(二)高橋
8(捕)大野奨
9(投)
【先発】
・大野雄
・ジー
・鈴木翔
・小笠原
・笠原
・柳
【主な中継ぎ】
・又吉
・三ツ間
・鈴木博
・谷元
・祖父江
【抑え】
・田島
【寸評】
昨年は最下位こそ免れたものの、Bクラス。球団史上最長のBクラス期間となり、名実ともに暗黒期となってしまった。今年は外国人をビシエド以外一新。一方でドラフトではほぼ高校生という使命で若返りを図り、チームの再建を目指す。
OP戦を見る限り、良い戦いを続けているなというイメージの中日。ただ、長期のペナントレースになると不安要素が目立つ。
投手陣に目を向ければ、規定投球回に達した経験があるのは大野と、メジャーではあるがジー。そして、数に入れていいのかもわからないレベルの松坂。この三人だけ。後は全て規定にすら乗ったことのない投手が並び、それらがきちんとローテを守り切って漸く勝負になる。という陣容には不安が残る。
リリーフにしても、抑えの田島が炎上続き、岩瀬も全く結果が出ていない。鈴木は防御率こそいいがwhipはとてもじゃないが見ていられない数字と、不安要素は多い。
一方で、打線は期待感が強い。アルモンテが思っていたよりも長打を打てる他、高橋周に覚醒の兆しがある。これに加えて平田などが加わってくれば、そこそこ見栄えのいい打線が完成する。もちろん離脱をしないという前提ではあるが。
後は、采配面。とくに投手起用には難点が多かった。このあたりが改善されないとAクラスを望むのは厳しい。ただ、全体的に期待感の持てる選手は多く、底は脱したとみていいのではないだろうか。苦難の時期ではあるが、出口は見えている。
【期待の若手】
投手→三ツ間
野手→高橋
投手は三ツ間。去年使い方が悪かったこともあって一軍に定着できなかった。今年もいい球を投げているので、荒い使い方はせず、しっかりと一年通して考えて使ってあげてほしい。
野手は高橋。フォームも変え、かなり振りが鋭くなった。OP戦期間中、一度沈んだ期間もあったが持ち直した。守備はそこそこだが、我慢する価値のある選手になったと思う。是非開花させてほしい。向こう10年は安泰になるはずだ。
若干の追記をして公開予定です。良かったらどうぞ。